アイス星人

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アイス星人の大使が地上に降り立った。
すべすべとしたマリンブルーの肌が美しい。
「ようこそ、我が地球へ!」
「挨拶はあとにして、冷房の部屋をお願い」
とろけるような甘い声で彼女は言った。
早速、キンキンに冷房の効いた部屋にお通しした。
「大丈夫ですか?」
「ええ、私たち暑いのが苦手なの」
この日、塔京は異常な暑さだった。
「都内を視察して頂く予定になっておりますが」
「冷房の効いた車なら大丈夫」

塔京タワー、骨界議事堂、噛鳴門と廻って来たところで問題が起きた。余りの暑さのせいか車の冷房が故障した。
「あっ、暑い」
マリンブルーの美しい肌が、ドロドロと溶け始めている。
「急いで大使館へ戻ります!」
が、最悪なことに道路は渋滞だ。
「もう、駄目」
どしゃ、という音とともに彼女は溶けて無くなり、あとには「当たり」と書かれた木の棒が残っていた。

次の日、新しいアイス星人が地上に降り立った──。
SF
公開:18/07/20 12:27
更新:18/09/17 16:30

渋谷獏( 東京にいるけっどカンサイジ〜ン♪ )

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