伝説の姿
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生物カメラマンとして、人生を賭けて撮りたい生物がいる。それは、伝説カメレオンと呼ばれていた。
オーストリアで目撃されたという情報を入手し、私はその地を訪れた。
農家から使っていない家屋を観察小屋として貸してもらい撮影に臨んだ。
いるかどうかも分からない存在、カメレオンという事で擬態も得意だ。
砂漠に落ちた茶色い針を見つけるが如く、写真に収めるのは至難の業だろう。
その日の撮影も終えようとしていた時、観察小屋近くの大きな木、草の間から見える枝に違和感を覚えた。
模様と思われる黒い円がギョロリと動いた気がしたのだ。
(見つけた!)
確証は無かったが、無心でシャッターを切った。
私は遂に、伝説カメレオンの撮影に成功した。
その証拠に、伝説カメレオンは写真に撮られると、その写真を絵画のように変えてしまうのだ。
色を変える事が出来ない黒い目玉だけが、その写真の中で奇妙な存在感を放っていた。
オーストリアで目撃されたという情報を入手し、私はその地を訪れた。
農家から使っていない家屋を観察小屋として貸してもらい撮影に臨んだ。
いるかどうかも分からない存在、カメレオンという事で擬態も得意だ。
砂漠に落ちた茶色い針を見つけるが如く、写真に収めるのは至難の業だろう。
その日の撮影も終えようとしていた時、観察小屋近くの大きな木、草の間から見える枝に違和感を覚えた。
模様と思われる黒い円がギョロリと動いた気がしたのだ。
(見つけた!)
確証は無かったが、無心でシャッターを切った。
私は遂に、伝説カメレオンの撮影に成功した。
その証拠に、伝説カメレオンは写真に撮られると、その写真を絵画のように変えてしまうのだ。
色を変える事が出来ない黒い目玉だけが、その写真の中で奇妙な存在感を放っていた。
その他
公開:18/07/16 13:50
更新:18/07/18 00:44
更新:18/07/18 00:44
だいぶ休んでしまいましたが、またちょくちょく投稿できればといいなぁと思います。
コメントもありがとうございます。
どうぞよろしくおねがいします
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