アーティスティク バス
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「やっぱり、モネはいいね。リラックス出来たよ」と、無数に並ぶ、色取り取りのバスソルトを眺める。バスソルトで名画を作るという粋な商品。入浴剤として使うと、名画の世界観が浮かび上がる。製造上、パステル調の絵画だけらしい。
「何かお勧めはある?」
「そうですね。やっぱり、スーラは間違いないですね。それと、新作があると言えば、あるのですが…」と主人が口を濁す。
「そう言われると気になりますね。是非試したいな」
僕の要望に主人は『北オーストリアの農家』と書かれたバスソルトを、注意と共に差し出した。パステル調のクリムトだ。
家に帰り、早速使ってみる。たちまちクリムトの世界感が広がる。美女、愛、性、生、死…。僕は官能の世界に引き込まれた。
(R指定なので、気をつけて…)
我に返った僕は用意してあった水をゴクリと飲んだ。
さすがR指定…。でも愛に溺れる前に、風呂場で溺れそうだ。クリムトは僕には早すぎる…。
「何かお勧めはある?」
「そうですね。やっぱり、スーラは間違いないですね。それと、新作があると言えば、あるのですが…」と主人が口を濁す。
「そう言われると気になりますね。是非試したいな」
僕の要望に主人は『北オーストリアの農家』と書かれたバスソルトを、注意と共に差し出した。パステル調のクリムトだ。
家に帰り、早速使ってみる。たちまちクリムトの世界感が広がる。美女、愛、性、生、死…。僕は官能の世界に引き込まれた。
(R指定なので、気をつけて…)
我に返った僕は用意してあった水をゴクリと飲んだ。
さすがR指定…。でも愛に溺れる前に、風呂場で溺れそうだ。クリムトは僕には早すぎる…。
ファンタジー
公開:18/07/14 09:28
更新:18/07/14 22:00
更新:18/07/14 22:00
ショートショートを中心に、色々投稿しています。
よろしくお願いします。
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