真夏の白昼夢
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自然に目が覚めた時には11時を過ぎていた。
夏負けした私は、ぼんやりする頭で朝なのか昼なのか分からない食事の準備を始めた。
米を炊いている間にスマホでSSGを開いた。
夏らしく怪談が多いが、霊感のない私はゴキブリの話を一番怖いと思った。北海道で育ったため、未だにゴキブリは都市伝説だと思っている。関東に越して来て初めての夏。もしかしたらこの家にも…
そう思うと、冷蔵庫の近くで何かが動く音が聞こえたような気がした。
おそるおそる冷蔵庫の横の壁の隙間を覗いた。
何もいなかった。
続いて、冷蔵庫の後ろの壁の隙間を覗いた。
何もいなかった。
ほっとして、冷蔵庫から冷奴を取り出し、扉を閉めようとすると、中から青白い腕が飛び出した。
手にはチューブの生姜が握られていた。
「あ、ありがとう。ごめん、めんつゆも取って」
めんつゆを受け取った私は、意を決して冷蔵庫の下を覗いてみることにした。
夏負けした私は、ぼんやりする頭で朝なのか昼なのか分からない食事の準備を始めた。
米を炊いている間にスマホでSSGを開いた。
夏らしく怪談が多いが、霊感のない私はゴキブリの話を一番怖いと思った。北海道で育ったため、未だにゴキブリは都市伝説だと思っている。関東に越して来て初めての夏。もしかしたらこの家にも…
そう思うと、冷蔵庫の近くで何かが動く音が聞こえたような気がした。
おそるおそる冷蔵庫の横の壁の隙間を覗いた。
何もいなかった。
続いて、冷蔵庫の後ろの壁の隙間を覗いた。
何もいなかった。
ほっとして、冷蔵庫から冷奴を取り出し、扉を閉めようとすると、中から青白い腕が飛び出した。
手にはチューブの生姜が握られていた。
「あ、ありがとう。ごめん、めんつゆも取って」
めんつゆを受け取った私は、意を決して冷蔵庫の下を覗いてみることにした。
その他
公開:18/07/12 14:26
北海道出身です。
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