幼女漫画家 綺羅星子

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「はじめまちて、星子でち」
玄関には、2mを越す巨大な幼女が立っていた。

「先生、そのかぶりモノ暑いでしょ?」
「せやな」
「脱ぐの手伝いましょか?」
「慣れとる」
というと器用に背中のジッパーを下し、2m近い男が現れた。
この大男こそ、少女漫画界に彗星のように現れた綺羅星子先生その人だった。
「イメージ崩れる思てね」
その関西弁の方が問題な気も。
「では、次回作のご相談をお願いします」
打ち合わせはつつがなく進み、まさに綺羅星のようなアイデアの数々に私は深い感銘を覚えた。
「月曜までにネーム切っとくさかいにな」
「ありがとうございます」
といい綺羅邸をあとにした。

が、少しして手帳を忘れてしまった事に気が付いた。
「先生、忘れ物をしてしまって」
と先ほどの部屋に戻ると、先生の背中が開かれて、たくさんの幼女たちが次の漫画の作業を分担していた。
私は溢れる涙を抑える事ができなかった──。
ファンタジー
公開:18/07/12 06:00
更新:18/09/17 16:34

渋谷獏( 東京:関西人 )

(獏・ω・) 渋谷獏(しぶたに・ばく)と申します。
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