体に聞いてみる

2
64

「自分の胸に聞いてみなさい!」
彼女に怒られてしまった。
なので胸に聞いてみた。胸は高い声でが鳴り立てる。
「私に聞かれても知るわけないじゃない!思い切って彼女に聞くべきよ!」
「それはないでしょ…だって今、彼女怒っているんだよ…それを聞くのはダメでしょう…」
尻がブーブーと文句を言う。
胸と尻も喧嘩を始めてしまった。腹は我関せずと言わんばかりにグーグー寝ている。
「まあまあ、ここで僕らが喧嘩してもしょうがないじゃないですか。彼女の為にも解決策を話し合いましょう」
目が口程にものを言う。
その会話を聞いて膝が笑っている。
「俺は尻に任せるのが一番だと思う」
腕に覚えがあるようだ。自信満々に尻を推す。
私は尻の意見を採用した。
怒る彼女を抱きしめる。
「僕の胸は君への愛で一杯だ。それ以外のことは考えられない」
さすが尻。クサいセリフが決まっている。
「私も大好き」
彼女は機嫌を直してくれた。
恋愛
公開:18/07/13 18:40
更新:18/07/13 18:47

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容