ガラスの向こう
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ガラスの向こうに少女がいる。
「兄だった人がいるの」
「どんな人」
「優しくて、頼りになる人。私とそっくりなのに全然違う。なんでも知ってるの」
彼女に兄妹はいない。
「彼はいつきみの前からいなくなったの?」
「ついさっき、いらなくなったの」
「どうして?」
「だって、ここにはお父さんがいないから」
頬に貼られたガーゼを抑えて彼女は微笑む。僕は頬付をついて彼女を見上げた。
「腕のやけどもお父さん?」
「違うよ、ここのおじさんがね。タバコ落としちゃったの」
そっと腕を撫でる。
「それで、僕はいつまで君とおしゃべりしていればいいのかな?」
きょとんと目を丸める彼女とタイミングよく目が合う。
「兄だった人がいるの」
「どんな人」
「優しくて、頼りになる人。私とそっくりなのに全然違う。なんでも知ってるの」
彼女に兄妹はいない。
「彼はいつきみの前からいなくなったの?」
「ついさっき、いらなくなったの」
「どうして?」
「だって、ここにはお父さんがいないから」
頬に貼られたガーゼを抑えて彼女は微笑む。僕は頬付をついて彼女を見上げた。
「腕のやけどもお父さん?」
「違うよ、ここのおじさんがね。タバコ落としちゃったの」
そっと腕を撫でる。
「それで、僕はいつまで君とおしゃべりしていればいいのかな?」
きょとんと目を丸める彼女とタイミングよく目が合う。
ミステリー・推理
公開:18/07/12 00:02
最近とても困っていることはハンバーガーを上手に食べることができない事です。
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