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記憶の図書館には小さな少年がいる。
真っ白な髪の少年は気まぐれに本をとっては栞を挟んだり、抜いたりする。
図書館には、ペンがない。
少年はただひたすらに誰かの物語を読み続ける。そうしてたまに、赤い文字で言葉を書き足す。
「君は生きるのと、死ぬの、どちらがいい?」
少年は今日も図書館にいる。
彼に寄り添うものは誰もいない。
生まれてからきっと永遠に真っ白な記憶のなかにいる。忘れられた問のなかで、ただじっと人を見ている。
真っ白な髪の少年は気まぐれに本をとっては栞を挟んだり、抜いたりする。
図書館には、ペンがない。
少年はただひたすらに誰かの物語を読み続ける。そうしてたまに、赤い文字で言葉を書き足す。
「君は生きるのと、死ぬの、どちらがいい?」
少年は今日も図書館にいる。
彼に寄り添うものは誰もいない。
生まれてからきっと永遠に真っ白な記憶のなかにいる。忘れられた問のなかで、ただじっと人を見ている。
ファンタジー
公開:18/07/11 23:31
記憶の図書館
本
少年
最近とても困っていることはハンバーガーを上手に食べることができない事です。
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