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最近、実家の庭にあったひまわりのことを思い出す。
小さい頃の私にとってひまわりはすごく怖かった。頭の上からたくさんの目に見られている気分になるので、枯れた彼らから落ちる種ばかり愛していた。力を入れて米粒のような中身を食べて、勝った気になっていたのだ。私のなかで消費される彼らに、感情がないのだと信じて。
久しぶりに訪れた実家の庭にはもう、ひまわりはない。いま暮らしているワンルームに暮らしている。そして、夏になると小さなひまわりを飾っている。
種はもういらない。ただ、私が奪った命にきちんと、私が私として生きていことろを見てほしいのだ。
小さい頃の私にとってひまわりはすごく怖かった。頭の上からたくさんの目に見られている気分になるので、枯れた彼らから落ちる種ばかり愛していた。力を入れて米粒のような中身を食べて、勝った気になっていたのだ。私のなかで消費される彼らに、感情がないのだと信じて。
久しぶりに訪れた実家の庭にはもう、ひまわりはない。いま暮らしているワンルームに暮らしている。そして、夏になると小さなひまわりを飾っている。
種はもういらない。ただ、私が奪った命にきちんと、私が私として生きていことろを見てほしいのだ。
ホラー
公開:18/07/11 23:21
ひまわり
夏
幼い頃
種
最近とても困っていることはハンバーガーを上手に食べることができない事です。
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