小さなお客様

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世界にたった一本だけ、天にも届く大きな木がありました。その木に登れば神様に会えるそうです。だから木の元にはドラゴンがいました。悪いやつから守る為です。ドラゴンはいつも一人ぼっち。でも平気です。鯨の神様が時々話しに来てくれますからね。
ある日、女の子がやってきました。涙目で怯えていて、お鍋を被ってる。いじめられっ子のサリーです。ドラゴンはなんでも知っている。目と耳がいいからね。肝試しにドラゴンの足元から薬草を、取って来いと言われたサリー。可哀想に震えてる。ドラゴンは一つ、黄色の花の薬草をサリーに摘んでやりました。代わりにお鍋をもらいました。
「お鍋で戦って取ってきたって言ってね。こっちもなめられたくないからさ」
ドラゴンの言葉にサリーは笑いました。
たまにサリーは遊びに来ます。ドラゴンはサリーの作る、花の冠がお気に入りです。
ファンタジー
公開:18/07/09 16:51
更新:18/07/11 07:43
短い童話

風月堂( 札幌 )

400文字の面白さに惹かれて始めました!
文字や詩のようなものを書くのが趣味です。
情緒不安定気味でアゲサゲ落差のひどい人間ですw
いろんな方々の作品を読んで、心を豊かにしていきたいです。

無料の電子書籍をつくりました。
『ショートショート作品集カプセルホテル【】SPACE』
a.co/1VIyjHz

『枇杷の独り言』
ショートショートコンテスト『家族』最優秀賞頂きました。

写真は全て自前でやっています(笑)

こちらで写真を紹介、ハガキにと販売しております!
https://minne.com/@sakoyama0705  - ハンドメイドマーケットminne(ミンネ)

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