エアコンの小人
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部屋に戻り、まずエアコンをつける。
送風口が開き、冷気が流れてくるとともに、ワラワラと小人が飛び出してくる。
「お疲れさまでした」「ご飯食べましたか?」「お風呂沸かしますか?」「まずは珈琲で一休みですよね」「おいしいチーズケーキを焼きましょう」
みんな俺を励ますために精一杯気を使ってくれている。
「ありがとう。飯がまだだから、何か作ってくれないかな」
「畏まりました!」
それからが大変だ。
「疲れている時は胃に優しいものを」「いや、これだけ暑いんだからパワーがつくものを」「最近和食が多いからここはエスニックで」…
ほうっておくと、決まるまでに半日はかかる。
「今日は暑かったからさらっと。そうだな、蒸し鶏のサラダがいいかな」
「畏まりました!!」
「僕が鶏を捌くよ」「じゃあ俺は蒸す係」「私は野菜ね、レタスと…」「レタスなんてありふれたもんじゃなくて」…
いつになったらありつけるやら。
送風口が開き、冷気が流れてくるとともに、ワラワラと小人が飛び出してくる。
「お疲れさまでした」「ご飯食べましたか?」「お風呂沸かしますか?」「まずは珈琲で一休みですよね」「おいしいチーズケーキを焼きましょう」
みんな俺を励ますために精一杯気を使ってくれている。
「ありがとう。飯がまだだから、何か作ってくれないかな」
「畏まりました!」
それからが大変だ。
「疲れている時は胃に優しいものを」「いや、これだけ暑いんだからパワーがつくものを」「最近和食が多いからここはエスニックで」…
ほうっておくと、決まるまでに半日はかかる。
「今日は暑かったからさらっと。そうだな、蒸し鶏のサラダがいいかな」
「畏まりました!!」
「僕が鶏を捌くよ」「じゃあ俺は蒸す係」「私は野菜ね、レタスと…」「レタスなんてありふれたもんじゃなくて」…
いつになったらありつけるやら。
ファンタジー
公開:18/07/09 15:52
更新:19/05/12 10:57
更新:19/05/12 10:57
文章を書くのが大好きです。
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