クローン製造工場

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古くなった体の組織をスペアから取り出して入れ替える技術は今や当たり前となった。富裕層ともなると数十年ごとに脳以外の部位を入れ替えるため自身のクローンを複数キープしておくのだ。
新鮮な状態でおいておくため俺の記憶をきちんと受け継いだ、正真正銘の俺のコピーだ。

ある日、目覚めるとゲージの中だった。確か昨日新しいクローンを作るために細胞を提供した…俺は。俺は。俺は。
ゲージの外に俺が見えている。
相手は俺だ、何と言っているかわかる。
「そっちじゃなくて良かった」
SF
公開:18/07/09 19:56

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