痛恨の選択

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「そうやってさあ、酔った勢いで、これからの人生に大事なことを決めるの、やめなよ!」
明美が言う。
そんなこと言ったって、これほどのプレッシャーの中、今後の人生にかかわるAかBかの選択をするんだから。
「あたし、待ちくたびれちゃったんですけど」
そうだろうなぁ。永遠に飲み続けて選択をしなくて済めばいいなぁ。ま、そんなわけにいかないのはわかってるんだけど。
「いいかげん、き・め・て。簡単なことじゃない。」
恐らく答えは決まっているんだ。だけど、それに抵抗したい自分がいる。
「あと10秒で決めなかったら、あたし、出ていく」「じゅう、きゅう」
仕方がない、ここは決断するか。
「はち、…あ゛ーー!!」
俺は決めた。今後何十年恨まれようと、この、冷や麦の赤い麺を食べるのは俺だ。
「な、に、やってるのよーーーーーーー、赤い麺を食べるのはあたしでしょーーーーーー!!!!!!」

俺の人生、終わったかも。
その他
公開:18/07/07 13:00

いづみ( 東京 )

文章を書くのが大好きです。
いつかちゃんと書きたいと思っているネタが3本ありますが、いまだ手付かずのまま。
まずはショートショートで修行します。

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