猫の恩返し

昔々、お爺さんが居りました
ある時、お爺さんが山道を歩いていると一匹の猫がハニートラップにまんまと引っ掛かっていました。そこで心優しいお爺さんはそのトラップを外してあげる事にしました
よいしょ。坊主、もう、あんな手に引っ掛かるんじゃないぞ

数日後の夜、真夜中に物音が聞こえました。そこで入口の戸を開けて見ると美しい女性が目の前に立っていました。
私は先日、助けて頂いた猫で御座います。今回はそのお礼に参りました。どうぞ、これはつまらないものですが、私の国の御土産で御座います
これはご丁寧に。
お爺さん、お酒もどうぞ、おつまみもどうぞ
すまないねぇ。
お爺さんはフラフラに酔っぱらっています。
あらあら、お爺さんたら眠ってしまったわ。ふふふ
バタンッ
お爺さん、騙されちゃダメだ。そいつは泥棒の狸だ
えっ
ちっ、バレたか

お爺さん
なんだい
もう、あんな単純な手に引っ掛かるんじゃないぞ