オニゴッコ
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はぁ…はぁ…はぁ…
物陰に隠れ、私は息を整える。
就職して東京に住み始めて4ヶ月。
朝のラッシュにも、都会の人混みにも大分慣れて、私は油断していた。
家に帰ると、電気の点いていない部屋に男の影。一瞬で「逃げなきゃ!」という言葉で頭がいっぱいになる。
気付けば私は外へ駆け出していた。
すると、後ろから足音が聞こえてくる。まずい、追いかけられている。
捕まったらどうなってしまうのか。
色々な想像が頭を駆け巡る。そのどれもがバッドエンドだ。
全速力で走ったせいで呼吸が荒くなるが、呼吸音でバレてしまう。
必死に呼吸を押さえ、ゆっくりと男を確認しようとした時。
「おい」
あぁ…もう駄目だ…
「何してるんだ?」
…あれ?お父さん?何でここに?
「いや、ちょうど出張だったから寄ってみようとな。部屋の蛍光灯切れてたぞ」
私の勘違いで始まった恐怖の鬼ごっこは、家族の笑い話に変わった。
物陰に隠れ、私は息を整える。
就職して東京に住み始めて4ヶ月。
朝のラッシュにも、都会の人混みにも大分慣れて、私は油断していた。
家に帰ると、電気の点いていない部屋に男の影。一瞬で「逃げなきゃ!」という言葉で頭がいっぱいになる。
気付けば私は外へ駆け出していた。
すると、後ろから足音が聞こえてくる。まずい、追いかけられている。
捕まったらどうなってしまうのか。
色々な想像が頭を駆け巡る。そのどれもがバッドエンドだ。
全速力で走ったせいで呼吸が荒くなるが、呼吸音でバレてしまう。
必死に呼吸を押さえ、ゆっくりと男を確認しようとした時。
「おい」
あぁ…もう駄目だ…
「何してるんだ?」
…あれ?お父さん?何でここに?
「いや、ちょうど出張だったから寄ってみようとな。部屋の蛍光灯切れてたぞ」
私の勘違いで始まった恐怖の鬼ごっこは、家族の笑い話に変わった。
ホラー
公開:18/07/07 21:22
ぽやぽやと思い付いた物語を書いております。素晴らしい作者の皆様の作品を読みながら勉強中の万年初心者。よろしくお願いいたします。
マイペースに投稿再開していければ良いなぁと思ふ今日この頃。
不勉強なもので、もしどなたかの作品と似た内容を投稿してしまっていた場合はご指摘頂けますと幸いです。
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