私の守りたいもの

私は幼馴染と結婚し、一人娘を授かった。
夫は優しく、娘は賢くとてもいい子だ。
二人が笑ってくれる毎日が私の幸せだった。
しかし、私は事故で死んでしまい、二人を泣かせてしまった。
幽霊となった私はそんな二人を見るのがとても辛かった。
でも、二人は顔を上げた。これからは二人で頑張って生きていこうと。
私は決めた。この二人を見守り続けようと。

その日から私は幽霊でありながら二人をサポートすることにした。
夫と娘は二人で頑張って生きようとしている。それを邪魔する者を排除した。
娘から笑顔を奪おうとするいじめっ子。怪我させてやった。
夫を貶めようとする者。大怪我させてやった。
夫を憐れみ近づこうとする女。殺してやった。
この二人の幸せは私だけのものだ。

ところで、夫の隣にいる若い女は誰だろう？
私によく似た、娘と同じ名前の女。この女も私から彼を奪うつもりなのか？
許せない。
彼は私のものだ！