革新的な開発〜開発者たちの想い〜

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革新的なマシンが開発された。料理、洗濯、掃除をこなす万能AIロボットだ。
開発者の「暮らしを便利に」という熱い想い。全ての汗と涙はこの日のためにあったのだ。明治維新かくありなん、日本の夜明け、ここから暮らしは一挙に変わっていくのだ。主婦たちは感激、爆発的な売り上げが期待できる

かと思った。

思いとは裏腹にまず声をあげたのがマスコミだった。「とくに根拠はないが星ひとつ」。それに呼応するように批判の声明をだしたのは主婦の労働を尊重する会だった。「主婦の労働をロボットができると思っているのか、軽んじるな!」
国民の運動を推進する健康学会から「主婦の労働は野球人試合の運動量に等しいため、これをやめると健康被害がある」
ロボットの人権を考える会から「ロボットの強制労働だ」
こうして、その販売は取りやめとなった。
その他
公開:18/07/06 12:57

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