37. おばあちゃんみたいになりたい。
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今日は昨年亡くなったおばあちゃんの命日。
今年は仕事の都合でお盆には帰ってこれそうにないので仏前にはいつも以上に長く居た。
共働きの両親の代わりに私をよく可愛がってくれたおばあちゃん。
煮物が多かったけど美味しい料理を毎日のように作ってくれて、学校に持っていかなければいけないものもいつも用意してくれていた。
そして私が社会人になってからも、仕事のことや身体のことをよく心配してくれた。
「おばあちゃん。いつも見守っていてくれて本当にありがとう♪ 私はおばあちゃんみたいになりたい」
そう仏壇の写真に語りかけると、次の瞬間景色がぐにゃりと曲がった。
気が付くと私は仏壇から私を見つめている。
そこには拝み終わって立ち上がり、歩き出す私の姿が。
その歩き方は片足を悪くしていつも少し引きずっていたおばあちゃんそのものだった。
待って………。
今年は仕事の都合でお盆には帰ってこれそうにないので仏前にはいつも以上に長く居た。
共働きの両親の代わりに私をよく可愛がってくれたおばあちゃん。
煮物が多かったけど美味しい料理を毎日のように作ってくれて、学校に持っていかなければいけないものもいつも用意してくれていた。
そして私が社会人になってからも、仕事のことや身体のことをよく心配してくれた。
「おばあちゃん。いつも見守っていてくれて本当にありがとう♪ 私はおばあちゃんみたいになりたい」
そう仏壇の写真に語りかけると、次の瞬間景色がぐにゃりと曲がった。
気が付くと私は仏壇から私を見つめている。
そこには拝み終わって立ち上がり、歩き出す私の姿が。
その歩き方は片足を悪くしていつも少し引きずっていたおばあちゃんそのものだった。
待って………。
ホラー
公開:18/07/03 01:03
更新:19/07/08 00:06
更新:19/07/08 00:06
日本語が好き♡
18歳の頃から時々文章を書いています。
短い物語が好きです。
どれかひとつでも誰かの心に届きます様に☆
感想はいつでもお待ちしています!
宜しくお願い致します。
こちらでは2018年5月から書き始めて、2020年11月の時点で300作になりました。
これからもゆっくりですが、コツコツと書いていきたいと思います(*^^*)
2019年 プチコン新生活優秀賞受賞
2020年 DJ MARUKOME読めるカレー大賞特別賞受賞
2021年 ベルモニー縁コンテスト 入選
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