シュレーディンガーの φ(ファイ)

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「それでは、中途採用の面接を始めます。えーとファイさん、あれファイさん?」

「はい、私がファイです。心配しないでください。私の姿は見えませんが、今私はあなたの周りにいます。

 あなたが原子核だとすると、私は電子のように、あなたの周りに確率的に存在しているのです。

 高い低いの確率の波として、あなたの周りに広がっているのです。

 けど、ひとたびあなたが私を観測しようとすれば、どこかに私は現れます。

 確率の高いところに、私は収縮し現れるのです。

 ではさっそく私を観測してみて下さい。

 ほら今右です。左です。前です。後ろです。後ろ後ろ、ほら今後ろ!」


「おおお!」


「どうでしょうか? この私の特技。きっと御社の力になれると思います。

 ですから私を、採用してくだ
 さーーーーーーい
 さーーーーーい
 さーーーーい
 さーーーい
 さーーい
 さーい
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SF
公開:18/07/02 19:45
更新:18/07/02 19:54
数学 算数 物理 量子力学

数理十九

第27回ゆきのまち幻想文学賞「大湊ホテル」入選
第28回ゆきのまち幻想文学賞「永下のトンネル」長編佳作
一期一会。
気の向くままに書いては、読んで、コメントしています。
特に数学・物理系のショートショートにはすぐに化学反応(?)します。
ガチの数学ショートショートを投稿したいのですが、数式が打てない…
書こうと考えてもダメで、ふと閃いたら書けるタイプ。
最近は定期投稿できてないですが、アイデアたまったら気ままに出没します。

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