恋のはじまり

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「かくれんぼしてもすぐに見つかっちゃうんだ」とカタツムリくんが嘆きます。「あなたの場合歩いた跡が残ってしまうからね」とカナブンさん。
「そうだ!私に任せて」カナブンさんはウキウキした顔で答えました。

数日後、かくれんぼが始まりました。仲間はカマキリ、テントウムシ、バッタ、カナブン、そしてカタツムリ。じゃんけんの結果、カマキリが鬼になりました。
「まぁ、カタツムリくんはすぐに見つけられるから大丈夫。フフフ」とカマキリ。「いくよー、1.2.3・・」
「カタツムリくん行くよ」カナブンさんはカタツムリくんの体を持ち上げ飛び上がりました。
ビックリしたカタツムリくん。しばらく飛んで、葉っぱの裏に隠れます。
「凄いよ凄いよ」興奮気味のカタツムリくん。でも何故ここまでしてくれるのか尋ねました。
「その殻で私を鳥から守ってくれたから」とカナブンさん。カタツムリくんは照れて葉っぱから落ちそうでした。
ファンタジー
公開:18/06/30 05:55

まりたま

いつか絵本を1冊出せたら...
そう思いながら書いてます。
少しだけホッコリしていただければ嬉しいです。
でも、たまにブラックも書きますけど。

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