吉原の女

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それは絶望にも似た心持ちだった。

望んで生まれてきたわけでもないのに大人達の勝手な都合で運命を翻弄されるばかりの人生のどこに寄り辺を持てるというのだろう。

纏う紫紺を褒め称える人々から逃げ出したい気持ちをじっと耐えて鍛え抜いた微笑みを湛える。

所詮純白なぞ夢見ることも許されない運命だ。
その他
公開:18/06/28 23:08

きざはし

140字小説を書いています。
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