ショットショットガーデンの演者

「面白いバーがある」と友人の紹介、「ショットショットガーデン」

店の奥にステージがある。そこに一人の男が座っている。何が始まるのだろう。カウンターに座り、ジンライムを頼んだ後、様子をみる。

男が観客に向かって叫んでいる。「もうちょっとください。イメージを膨らませて」
呼びかけに応え、客が思い思いの単語を叫ぶ。

ふいに、男の体が動き出した。ピアノを弾きだす。続いて、ドラムを叩く。JAZZのリズムだ。おっとここでギターを弾き出した。完全にアドリブ。どうやら客からもらった単語を元に、曲を紡いでいるようだ。
トランペット、ピアノ、ウッドベース、アルトサックス。
自在に楽器を使い分け、アドリブの世界に誘い込む。客席がリズムに合わせて揺れている。

タンタンスタタン、トン。

最後にドラムで綺麗に締めて終わった。

演者がニコニコしながら言う。「じゃあ次の曲に行きます。今度はテーマを決めて…」