魔法と少年

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「だから、本当はほうきじゃなくておたまなんだよ」

魔法力学校に通う少年は力説した。

「おたまぁ?そんなもんで飛べるわけがないだろう。昔から飛ぶ道具はほうきって決まってるんだよ」

少年の近くにいた子供達は、誰一人彼の話には耳を貸さず鼻で笑いながら去って行った。

「また信じてもらえなかった」

そうため息をついてから少年は両手の人差し指を立て「カチカチカチ」と車のワイパーの様に左右に揺らした。

「飴の雨」と一言、少年が言うと空から本当に飴の雨が降った。

少年を笑った子供らは、遠くの方で「わぁ飴の雨だ。やっぱり魔法はあるぞ。ステッキの練習をもっと頑張ろう!」などと喜んでいる。

「だから、指だけだって言ってるのに」

少年は物心つく前から魔法を使う事ができた。でも誰も少年を信じようとはしない。決め付けているのだ。

「心を変えれる力こそ魔法だ」少年は降ってきた飴を頬張って空を仰いだ。
ファンタジー
公開:18/06/28 22:08

二十一 七月

にそいち なながつ

まずは100話お話を作るのが目標です。

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