豊かさを求めて

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いよいよ最後の星になってしまった。はるか数億年の時を経て僕らはここまでやって来た。

地球も無理矢理にその寿命をテクノロジーの力を駆使して引き伸ばし使い切った。

人々の進化は目まぐるしく、今や億単位で生きる人間など当たり前だ。死は自分のタイミングで選ぶ、今はそれが常識だ。

僕は自然に人が亡くなっていた時代から数億年、ただ豊かさだけを求めて生きてきた。そして生き続けるために必要なこと全てに尽力して来た。そんな活動家も多かった。住める場所、生きる進化を皆で作った。

地球を使い切った後、火星、木星、土星、新しい惑星、様々巡りあの未知だった宇宙の星もいくつあるか数える事もできた。そしてこれから行く星が最後の星となる。

よく生きた。よく求めた。それでもこれから行く星の中のことはまだ何も知らない。何億年生きようとまだ初めてがある。

若さを維持するカプセルを一つ飲み、いよいよ着陸する。
ファンタジー
公開:18/06/26 21:27

二十一 七月

にそいち なながつ

まずは100話お話を作るのが目標です。

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