まくらは最高だ

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「おや、起きましたか?」
目を開けると、横に男が立っていた。
「どうでしたか? 我社が開発した最高級の枕は?」
彼は微笑みながら続けた。
「さぞ、素晴らしい寝心地だったでしょう」
俺は、目の前に広がる光景に混乱していた。
「ここは、どこだ?」
「どうやら長い間眠っていて、記憶を司る器官が麻痺しているみたいですね」
よく見ると自分の体は、カプセルのような機械に入れられていた。
「どういうことか説明してくれ!」
俺は目の前にいる男の服を掴んだ。
「まあまあ、落ち着いてください」
男は冷静に答える。
「あなたは100年間眠っていました」
「100年!?てことは……?」
「はい、現在は2118年ですよ。あなたがこの商品を買ってくれて、私たちも助かりました」
「俺が?」
「396万4000円です。きちんと全額払ってもらいますよ」
男はニヤリと笑みを浮かべた。
「後払いで契約していますからね」
SF
公開:18/06/26 01:31

もこもこ( 九州 )

学生やってます。
やっぱり定期的に書かないと全然書かなくなりますね。
まあ気楽に書いていきます。
小説家志望です。よろしくお願いします。
 

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