どんぐり爺さん
0
78
お爺さんが川で釣りをしていた時の事です。
どんぶりこー、どんぶりこー、と川上から大きな丼が流れてきました。お爺さんは若者に負けないくらい俊敏な動きで、その丼を拾い上げました。
「こりゃあ、でっかい丼じゃ。何が入っとるんだ?」
お爺さんは丼の蓋を取りました。
それはそれは美味そうな牛丼でした。お爺さんは若者に負けないくらいの勢いで牛丼をたいらげました。
「ぷはぁ、食った! 食った!」
お爺さんが満足げにお腹を擦っていると、川上からまた何かが流れてきました。
どんぐりこー、どんぐりこー、と。
「おや? こりゃまた、でっかい団栗じゃ」
お爺さんが団栗を拾おうとしたその時でした。
「オレの牛丼食ったのはお前かぁあっ!」
団栗がそう叫びながら川から跳ね上がりました。
「バ、バケモノじゃ!」
ビックリしたお爺さんは尻餅をつきました。
ドン、と。
そして慌てて逃げようとして足を捻りました。
グリッ、と。
どんぶりこー、どんぶりこー、と川上から大きな丼が流れてきました。お爺さんは若者に負けないくらい俊敏な動きで、その丼を拾い上げました。
「こりゃあ、でっかい丼じゃ。何が入っとるんだ?」
お爺さんは丼の蓋を取りました。
それはそれは美味そうな牛丼でした。お爺さんは若者に負けないくらいの勢いで牛丼をたいらげました。
「ぷはぁ、食った! 食った!」
お爺さんが満足げにお腹を擦っていると、川上からまた何かが流れてきました。
どんぐりこー、どんぐりこー、と。
「おや? こりゃまた、でっかい団栗じゃ」
お爺さんが団栗を拾おうとしたその時でした。
「オレの牛丼食ったのはお前かぁあっ!」
団栗がそう叫びながら川から跳ね上がりました。
「バ、バケモノじゃ!」
ビックリしたお爺さんは尻餅をつきました。
ドン、と。
そして慌てて逃げようとして足を捻りました。
グリッ、と。
ファンタジー
公開:18/06/25 23:23
まったり。
2022年…3本
2021年…12本
2020年…63本
2019年…219本
2018年…320本 (5/13~)
壬生乃サル(MiBU NO SARU)
Twitter(@saru_of_32)
コメントはありません
ログインするとコメントを投稿できます