33. ヘンゼルとグレーテルと村のその後

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この村の森の奥にある魔女の作ったお菓子の家に子供達を誘い込んでは殺して食べているという恐ろしい噂は実は1年も前から村に伝わっていた。
大飢饉が森にも影響を及ぼしていて、食べられる木の実などももう底をついていたためだ。

ある時村の会議でその魔女を何とか退治できないかという話があがった。

ヘンゼルとグレーテルの両親は正義感に溢れた人だったので我が子達を危険な目に合わせるのは気が引けたが、頭の良さと運動神経の良さを信じて二人を魔女の元へ送り込んだ。

二人が連携して見事に魔女を退治したのは皆の知るところだがその後の話を少ししよう。

お菓子の家は魔法で作られていたのでその魔法が解けた後、崩れるのを防ぐために村の大工たちが急いで工事をして子供達の遊び場になるようにした。村では初めての娯楽施設だ。

そして心配されていた飢饉だが魔女が魔法で飢饉にしていたのでその後は麦も実り無事解消されていった。
その他
公開:18/06/29 10:00
更新:18/07/16 02:32
オマージュ第三弾 母は本当はいい人だった

ことのは もも。( 日本 関西 )

日本語が好き♡
18歳の頃から時々文章を書いています。
短い物語が好きです。
どれかひとつでも誰かの心に届きます様に☆
感想はいつでもお待ちしています!
宜しくお願い致します。

こちらでは2018年5月から書き始めて、2020年11月の時点で300作になりました。
これからもゆっくりですが、コツコツと書いていこうと思います(*^^*)

2019年 プチコン新生活優秀賞受賞
2020年 DJ MARUKOME読めるカレー大賞特別賞受賞
2021年 ベルモニー縁コンテスト 入選

カントー地方在住
 

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