shall we アレルギー

身体からブツブツが出てきた。なんとか人に見られないようワイシャツの袖を伸ばす。しかし、この調子だと首や顔にまで発疹していくだろう。

居酒屋。横では上司が相変わらず自分の武勇伝を話している。周りの者は相槌を打っているが、自分は到底そんな気持ちになれない。そんな自分を、上司は軽蔑するような眼差しで話の合間に見てくることも知っている。

しかし、それでも態度をあらためるつもりはない。なぜなら、自分は上司などが行う横柄な態度に従えばアレルギーが一層ひどくなることがわかっていたからだ。医者によれば「理不尽アレルギー」というらしい。

僕はふと同僚の女性である柏木さんを見た。
すると、柏木さんのネックレスの辺りにブツブツが出来ていた。

僕はすぐにピンと来て、柏木さんと一緒に外に出ていった。

「どうしたの？」
「ひょっとして、柏木さんも、、、アレルギーが？？」
「いや、まあ金属アレルギーだけど。」