古代の図書館
0
92
紀元前7世紀前半
アッシュル・バニパル王は、宮殿に大図書館を作らせた
くさび型文字を書き込む書記の元へ、大量の粘土版が運び込まれた
3万枚にも及ぶ粘土版が、行政、経済、天文、神話、地理などに分類されて保管されていた
その文書を読むとき、重い粘土版を部屋から運び出す助官なるものがいた
助官の職は、命がけとされた
粘土版を落として破損させたりしたら、その命で償うこととされた
また、上下左右どちらが上を向いていたのかも間違えてもいけなかった
くさび型文字は、回転させてしまうと判読するのがとても難しくなるのだ
当時、くさび型文字を読めるものは少なく、書記以外で読めるものは、殆どいなかった
そのことを幸いにと、文字を書けないのに偽って書記となったものが少なからずいたのだ
助官が命がけとされたのは、それらの偽書記の文書が読めないときに口封じの方便として使われたのだった
アッシュル・バニパル王は、宮殿に大図書館を作らせた
くさび型文字を書き込む書記の元へ、大量の粘土版が運び込まれた
3万枚にも及ぶ粘土版が、行政、経済、天文、神話、地理などに分類されて保管されていた
その文書を読むとき、重い粘土版を部屋から運び出す助官なるものがいた
助官の職は、命がけとされた
粘土版を落として破損させたりしたら、その命で償うこととされた
また、上下左右どちらが上を向いていたのかも間違えてもいけなかった
くさび型文字は、回転させてしまうと判読するのがとても難しくなるのだ
当時、くさび型文字を読めるものは少なく、書記以外で読めるものは、殆どいなかった
そのことを幸いにと、文字を書けないのに偽って書記となったものが少なからずいたのだ
助官が命がけとされたのは、それらの偽書記の文書が読めないときに口封じの方便として使われたのだった
その他
公開:18/06/24 17:32
更新:18/06/24 18:30
更新:18/06/24 18:30
ペンネーム
海山 道三
みやま どうさん
「文章千本ノック」の一環で超ショートショートを投稿させていただきます
コメントはありません
ログインするとコメントを投稿できます