私の逆転劇がはじまる。

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混沌とした毎日だった。

はっきり言って辛かった。夢も希望も期待もあった。努力もした、答えを探し続けて、何度もこれか、これだ、ついにこれかと悟り、また空振りを知り落胆した。

いよいよもう何も叶えられないと思い始めていた。でもそれを認めてしまったら本当に終わってしまうという事は理解していたのでそれだけは何とか首を振ってとどめていた。

心はとっくに諦めを認めていたのかもしれない。でもそれを絶対に許さなかった。

感覚は正直なのだ。もう無理だという感覚は下から揺らした縦の波のように湧き上がる。でも覚えておいてほしい、それらをひっくり返す波はやって来る。唐突に左右から大きくトルネードで。

始まった。そんな感覚が自分に来るとは思わなかった。これが本当の始まりのサインだ。

目の前に白い小さな丸が見えた。瞬間に顔面目掛けて強風ザァッ、と吹き抜けた。

「おめでとうございます、元気な女の子ですよ」
その他
公開:18/06/25 13:34

二十一 七月

にそいち なながつ

まずは100話お話を作るのが目標です。

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