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「浅井くんおはよう」ジジジィー
「大丈夫?お大事にね」ジジジィー
「じゃあね、また明日」ジジジィー
おじいちゃんの頭に繋がったプリンターから3枚の写真が出てきた。
どれも笑顔の素敵な1人の女子高生。
このプリンターは過去に見た映像を記憶の中から引き出し写真にしてくれる。今おじいちゃんは大好きだった女の子を思い出している様子。
「出来上がりましたよ」店の人から渡された1冊の写真集。パラパラとめくると20枚のあの女子高生が写っている。
「おじいちゃんこれ」認知症になり私のことを理解してない様子だが、受け取った写真集を1ページずつゆっくりめくっている。
始めは能面のような顔もページをめくるごとに、顔に血がめぐりほんのりピンクに変わっていくのがわかった。
だんだんと口角も上がり笑顔になっている。
最後まで見たがまた最初から見始めたおじいちゃん。3回ほど見て、『ありがとう』って言ってくれた。
「大丈夫?お大事にね」ジジジィー
「じゃあね、また明日」ジジジィー
おじいちゃんの頭に繋がったプリンターから3枚の写真が出てきた。
どれも笑顔の素敵な1人の女子高生。
このプリンターは過去に見た映像を記憶の中から引き出し写真にしてくれる。今おじいちゃんは大好きだった女の子を思い出している様子。
「出来上がりましたよ」店の人から渡された1冊の写真集。パラパラとめくると20枚のあの女子高生が写っている。
「おじいちゃんこれ」認知症になり私のことを理解してない様子だが、受け取った写真集を1ページずつゆっくりめくっている。
始めは能面のような顔もページをめくるごとに、顔に血がめぐりほんのりピンクに変わっていくのがわかった。
だんだんと口角も上がり笑顔になっている。
最後まで見たがまた最初から見始めたおじいちゃん。3回ほど見て、『ありがとう』って言ってくれた。
ファンタジー
公開:18/06/25 06:01
いつか絵本を1冊出せたら...
そう思いながら書いてます。
少しだけホッコリしていただければ嬉しいです。
でも、たまにブラックも書きますけど。
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