炭酸JAZZ物語

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「気の抜けた顔だな」
とある酒場。相棒が俺に話をふる。ジャズの流れる店内。シャンメリーの演奏だ。彼女は評判のピアニストで俺の恋人だった。彼女は聖夜の演奏中に殺された。犯人を追い、俺は旅をしていた。
乱暴に扉が開く。ぼぉえっぷっ!
「あの忌々しいゲップ、奴だ」
「嬉しソーダな」
炭酸銃を男に向けた。
巨漢の男は不適に笑うと、体が弾けた。気泡が店内を破壊する。
「炭酸飲力『レモネード』の威力を味わえ。レモネードボム!」
男の両腕が爆ぜる。
間一髪よけたが、相棒が負傷した。
俺は炭酸銃をよく振り、メントスを装填した。
「その赤いキャップ帽、まさか!?」
「メントス『コーク』スクリュー!」
発泡すると、男の喉ごと撃ち抜いた。

「大丈夫か?」
相棒は笑った。
「忘れたか?俺の力は『ガラナ』。すぐに元気さ」
店内には彼女の演奏。心がシュワッとする。
このストレートな演奏にはどんな音も割って入れない。
その他
公開:18/06/24 12:47

そるとばたあ( 神奈川 )

★そるとばたあの400字SSは、ことば遊びと文章のリズムにこだわり、音を体感できる物語がコンセプトです!

★第19回坊っちゃん文学賞大賞『ジャイアントキリン群』

★2025年12月、2冊同時刊行の電子書籍
『3分間のまどろみ カプセルストーリー』(Gakken)に『恐竜バーガー』寄稿。

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の選択』、六文字の返信ほか)
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ショートショートの可能性と豊かさが詰まったアンソロジーですのでぜひ!
 

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