観察者

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「例の、地球とかいう惑星の監視は順調かネ?」
不機嫌そうなようすで、ケール星人のガマ部長が進捗状況をきいてきた。
「はい、問題なく進んでおります」
「この前の監視惑星では、原住民に監視しているのがばれましたからネ」
知的生命体が発生し始めると、いろいろとやっかいだ。想定以上に原住民たちの好奇心が強く、カメラで監視しているのがバレてしまったのだ。
「はい、あのような失態はもう決して。今回から絶対に気づかれぬよう、万全の注意をはらって監視しておりますので」
わたしの説明に部長の機嫌もよくなったようで、ケロケロとのどを鳴らして去っていった。

惑星中に放たれた何千億もの移動式の小型カメラの存在に気がつくやつは、まずいないだろう。
カメラたちは今日も元気に、原住民たちの家の中を蠢いているのだ。
カサカサカサと──。
SF
公開:18/06/24 02:07
更新:18/09/17 15:49

渋谷獏( 東京にいるけっどカンサイジ〜ン♪ )

(獏・ω・) 渋谷獏(しぶたに・ばく)と申します。
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