栞ルール

栞は自分に厳しい女。
自分が決めたルールは絶対に守る。

今日彼女は会社のコンペで一位を獲った。
ここでのルールは「頑張った日は、自分へのご褒美にアイスクリームを買う」というもの。
それも100円のじゃなくて、300円の高いやつだ。

栞が家に帰ると、冷凍庫に１つアイスが入っていた。
母親が遊びにきた時に買ってくれて、食べ忘れてたものだった。
栞は２個食べれる、と喜んだ。
しかしよく考えると、食べずに取っておいたって事は、ダイエットを頑張ってきたってことではないか？
栞はさらに１つアイスを買いに行った。
合計３つ。

これは無駄遣いに該当する。
無駄遣いの時のルールは「罰として腕立てをする」というもの。300円だから300回。
栞はドラマを見ながらせっせとこなしたが、数え間違い302回してしまった。

彼女はまた頑張ってしまったので、アイスを買いに行った。

しかしこれも無駄遣いだった。