夏の思い出

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夏休みがもうすぐ終わるというのに僕はどこにも連れて行ってもらっていない。
不貞腐れた僕は近所の駄菓子屋で時間を潰していた。
すると店の婆ちゃんがスイカを持ってきてくれた。
「暇だったらこれでも食べて婆ちゃんの話を聞いてよ」
僕は頷いた。
「婆ちゃんの家はね、山の上にあるんだよ。
朝はラジオ体操するために早起きして、朝ごはん食べたら虫取りに行ったよ。運が良かったらカブト虫やクワガタを捕まえることが出来た。
昼は川遊びをしたね。3時には休憩がてら、川で冷やしたスイカを食べるんだよ。
夕方には宿題をやって、夕食を食べたら皆でテレビを見たりゲームをした」
想像するとそれはとても楽しそうだ。僕も行ってみたいな…
そう言うと婆ちゃんは笑った。
「なら、お父さんに相談してみなよ」
その日の晩、父に相談すると明日からの土日、祖母の家に行くことになった。
祖母の家に着くと駄菓子屋の婆ちゃんが僕を待っていた。
公開:18/08/31 18:53

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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