アブラカダブラ
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とある小春日和の日曜日の午後、大好きなじいちゃんは、縁側で足の指の爪を切っていた。「パッチン」
じいちゃん「ワシがいつも聴いてるラジオ、あるだろ」
すみれ「じいちゃんのラジオ?」
じいちゃん「うん。そのラジオから聴いた、誰も知らない、ある『呪文』の秘密だ」
すみれ「おもしろそう。じいちゃん、早く聞かせて」
じいちゃん「『アブラカダブラ』って呪文なんだけど、あれって聞き間違いなんだ」
すみれ「‥‥」
じいちゃん「夏の暑い日、綺麗な女の人が、風呂上がり、胸を蚊にさされそうになってな。その人は、とっさにブラジャーをつけた。その時の『正しい言葉』が」
「危な!蚊だ!ブラ」
それを聞いたすみれは、翌日、得意満面で学校で話したのだが‥‥。
すみれ「じいちゃん、ひどいよ。先生に『嘘ついてると、泥棒になるぞ』って言われた。本当?」
じいちゃん「すみれ。『本当』と思ってる事も、『嘘』が、おっぱい隠れてる」
じいちゃん「ワシがいつも聴いてるラジオ、あるだろ」
すみれ「じいちゃんのラジオ?」
じいちゃん「うん。そのラジオから聴いた、誰も知らない、ある『呪文』の秘密だ」
すみれ「おもしろそう。じいちゃん、早く聞かせて」
じいちゃん「『アブラカダブラ』って呪文なんだけど、あれって聞き間違いなんだ」
すみれ「‥‥」
じいちゃん「夏の暑い日、綺麗な女の人が、風呂上がり、胸を蚊にさされそうになってな。その人は、とっさにブラジャーをつけた。その時の『正しい言葉』が」
「危な!蚊だ!ブラ」
それを聞いたすみれは、翌日、得意満面で学校で話したのだが‥‥。
すみれ「じいちゃん、ひどいよ。先生に『嘘ついてると、泥棒になるぞ』って言われた。本当?」
じいちゃん「すみれ。『本当』と思ってる事も、『嘘』が、おっぱい隠れてる」
その他
公開:18/08/30 15:24
オマージュ
すみれ
じいちゃんのラジオ
千葉県野田市在住の、渡辺隆一です。
小学4年生の頃から、文章を書くのが
好きで、今も、趣味で書いています。
ショートショートが、好きです。
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