漫才ってなに１９

「おお、神よ！」
「なんだ」
「わたしのねぐぁいうぉ」
「おお、噛みよ」
「わぉーうん」
「狼よ」
「私はキング」
「王か、御世」
「西郷どん」
「大河見よ」
「それは読みが違う」
「よくわかったな」
「神だからな」
「俺も神だ」
「二人合わせて」
「噛みつ噛まれつです」
「このコンビ名、漫才をやる上で致命的じゃないか？」
「舌のしかばね、したばねを乗り越えちぇ俺たてぃわぁ逝く！」
「噛みまくりやん！」
「ビバ口内炎！」
「痛い」
「口の中はこのようになっております」
「わお！　舌がない」
「噛み切りました。ところで、髪切った？」
「髪切りました。似合う？」
「似合いますんせん」
「どっちや！」
「ごめん、噛んだ」
「ほんとか？」
「嘘、もう東京」
「中央線か！　それにしても、位置がやーねー」
「市ヶ谷に来ております」
「戻ってきた！」
「まもなくドアが閉まります」
「ドアに手噛まれた！」