ミルクティーの淹れ方

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匿名で届いた依頼は「ミルクティーの森まで来て欲しい」という奇妙な内容で、地図が同封されていた。
先生は助手である私を連れ、地図の示す場所へ車で向かうと、そこには古びた家屋があった。
私たちはそこで、埃を被った一枚の絵画を発見する。
山吹色の家が描かれ、額縁には『ウィーン郊外の農場跡』と彫られていた。

すると先生は、絵のある一点を鋭く指差した。

私はすぐにメモを取る。どうやらサインのようで、『T.milk』(ティーミルク)と書かれていた。
先生は何か閃いたのか、徐に踵を返す。
「美術館に向かいましょう。恐らく依頼人が待っている筈です」
私は訳も分からず、先生の後ろを付いていく事しか出来なかった。

助手席に乗る先生は言う。
「英国の王立化学協会によると、ミルクティーはミルクを先に淹れた方が良いそうです。ですが」
「ですが?」
「つまりです助手君、サインは逆に記されているという事です」
ミステリー・推理
公開:18/08/28 20:28

goppe

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