ホラーハウス

「夏だからこそ行きたいとこあるんだ私」「どこ？」「噂のホラーハウス」昔、心理学者が住んでいた家を改築したと言われ今人気なのが「ホラーハウス」。特に大きな仕掛けがあるわけではないこの「ホラーハウス」だが、心理学者の家だからこそか、見えてしまうらしい。本人が心から恐怖しているものが・・。

ごく普通の家。沢山の心理に関する本が山積みになっているひと部屋に案内される。本は自殺に関連する本が多く少し気が滅入る。アイマスクを付けイスに腰掛けた。静かな空間。生暖かい風。彼女の呼吸しか聞こえない。突然彼女が「えっ何？やだ！ねーキャー」と叫び始めた。僕は彼女を助けにと慌ててアイマスクを外そうとした時、暗闇の中でボンヤリ何かが動いた。そして何がが現れ始めた。彼女だ！彼女が甘〜い声で身を寄せてくる。いやいや今はねー、後でね。「後でー」と叫んでた自分に驚く。
「ね、ね、何が見えたの？」と彼女。
言えない絶対。