漫才ってなに１４

「みんなー！　おねえさんが帰ってきたよー！」
「わーい！　おねえさんだー！」
「元気にしていたかなー？」
「おねえさん、ぼくね、あのね」
「なんじゃい、ボウズ」
「いきなり素に戻るな！　怖いわ！」
「お前も戻っているやないか」
「そうだな。じゃあ、漫才を始めようか」
「おーきなーいえのー、きらっ！　てっぺんにー、きらっ！」
「ぼくそのおうたすきー！　じゃなくって、漫才やろうぜ！」
「せやな」
「突然だけど、昨日な、帰り道でびっくりしたんだ」
「びっくりーおやまにーおーきなーくりのー、きらっ！」
「二番始まった！　漫才やらせてくれ！」
「おう」
「そんでな、あまりにびっくりしたんでダチに電話を掛けたんだ。そしたら」
「たらたらたらたらー、きらっ！　うろこがー、きらっ！」
「三番初めて聴いた！　じゃなくて、ダチが」
「ダッチダッチそこにダッチーあなたからーワイフ！」
「ぼくそのおうたすきー！」