綺麗な花を咲かせるために

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一瞬にして恋に落ちた家がある。
上品な家を囲むように青々しい木々が立てられ花はいつ見ても満開に咲いている。異世界のような美しさだ。たくさんのメイドさんがいて花の手入れをしているが、その誰もが儚げで美しくこの家に合っている。
いつものように家を見に行くと
「君もこの家と共にしたいかね」と突然話しかけられた。この佇まいはきっと家主なのだろう。
「はい。ここのメイドさんになるのが夢で」
「夢‥か‥」
そう言って家の中に入っていく男性を私は無意識に追いかけていた。
「永遠にここで過ごす事になってもいいのか」と言われたが私に迷いはなかった。
こうして私は簡単にメイドになれた。綺麗な花を咲かし続ける方法は私達次第だと教え込まれ、一ヶ月後には木の根元に埋められることになっている。
私は恋をした家で永遠に過ごせる事になった。
その一ヶ月後を楽しみに生きている。今が一番幸せだ。
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公開:18/08/23 21:14
更新:18/08/23 22:17

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