僕と彼女とK

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「じゃあね」
僕は帰省する美咲を見送り帰宅した。
翌日。友人のKから久しぶりに連絡があった。
Kと美咲とは高校時代よく遊んでいた仲間だ。Kと僕は美咲のことが好きだった。そして、彼女は僕を選んだのだ。Kは僕達を祝福してくれていた。
卒業後、Kは体調を崩し、入退院を繰り返していた。

僕はK宅に招かれ酒を交わし、高校時代の話で盛り上がった。
Kは突然、奇妙な事を言い始めた。
「これで、俺たちは美咲を共有できる。俺たち三人は永遠なんだ。卒業のとき、そう約束したよね」
と、その時。美咲の母親から電話があった。帰省先にまだ着いていないというのだ。

食卓で焼かれる焼肉……。
Kの言う共有……その言葉の真相が、途轍もなく僕を震撼させていった。
僕は何度も呼吸を整え、やっと言葉を吐いた。

「美咲は?」

Kは冷蔵庫の横にある大きなクーラーボックスを凝視し、口角を上げた。

「さぁ、儀式の続きをやろう」
ホラー
公開:18/08/23 20:53
更新:18/08/24 08:59
カニバリズム 焼肉 友人

豊丸晃生( 大阪 )

ショートショートの神様、星 新一を崇拝しています。
お笑い系のショートショートを中心に書いていきたいと思いますので、よろしくです(^^)。

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