実写化に失敗した八百万の神

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八百万の神たちを映画にしようという話があがった。
さっそく脚本家が八百万の神たちに取材を始めた。
一人、二人と神々に取材を行っていく。神様を一人、二人と数えて良いのかはわからないが。
とにかく数が多い。
足を棒にして、取材を行った。
……7,999,999、8,000,000。
キリがないので、八百万人目の神様で取材を終わりにした。
取材が終わって、一安心。
脚本を起こそうとした時、脳内で声がした。
「八百万の神にも、神がいるぞ。忘れるな」
八百万の神の、神?
なんだそれは。
取材はまだ終われない。
脳内の声に導かれるまま、八百万の神の神への取材が始まった。
八百万の神の神は、少し怒りを含んだような表情でこちらを見ている。
「神の神を忘れるなど、不届き者め」
そう言いながらも、取材には応じてくれた。
やれやれ、やっと脚本が。
その時、脳内で声がした。
「神の神の神を忘れるなど言語道断……」
その他
公開:18/08/22 01:01
実写化に失敗した八百万の神 スクー

undoodnu( カントー地方 )

構成の凝った作品が好きです。
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