かみしばい

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まだドリフも若かった頃の秋の夕方の公園に子どもたちが集まっている。
先日引退した紙芝居のおじいさんの代わりにやってくる、新しいおじさんを待っているのだ。

やって来たのは、若いお兄さんだった。紙芝居の道具も持たずにふらっとやって来て、ボソボソと話し始めた。

「この世界を作ったのは神だと思いますか?僕は神は、世界という舞台を作り、役者を指導して演劇を盛り立てる、演出家だと思うんだ。人間はなぜか舞台で演じ続けなくてはいけない。たとえ自分が主役でも端役でも。なぜ演じるのか?そもそもなぜ舞台があるのか?不思議だと思わないかい?それを問うことはとても大切だよ。」

このお兄さん、紙芝居じゃなくて、神の芝居、神芝居のこと話してる!つんまんねーな!あっち行こうぜ‼︎

子どもたちはどこかへ行ってしまった。
でも、これもかみしばいなんだ。
かみしばいは続く。いつまでも。
ファンタジー
公開:18/08/22 14:36

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