ボタンがたくさんあるけど使わない眼球

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この世の中には、ボタンが溢れている。
横断歩道の横に置かれている、あれ。あれは押しボタンだ。
バスの座席の横に置かれている、あれ。あれも押しボタンだ。
眼球にいっぱい付いている、あれ。あれも押しボタンだ。
何で眼球に押しボタンが必要なのか。考えてみると、謎だ。
試しに押そうとするが、勇気がいる。
だって、目に指を突っ込むんだぜ? 正気の沙汰じゃない。
とても自分の目でやる気にはなれん。そうだ、あいつで試してみよう。あんどぅとかいう、ふざけたヤツだ。単発式複合結果作文家と名乗る頭のおかしいヤツ。あいつなら、最悪死んでも構わん。

「ちょっとツラ貸せ」
「にゃーす」

内心、死ね、と思いながらも、呼び出した。

「おらよ!」

俺はあんどぅの眼球のボタンを思いっきり押した。

「メ・ドロフィーゼ・モロアノアーノ」

ボタンの効果なのか、あんどぅの頭がおかしいだけなのか。
俺には判断がつかない。
ミステリー・推理
公開:18/08/19 14:00
頭のおかしい言葉三種盛り

undoodnu( カントー地方 )

構成の凝った作品が好きです。
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