帰省中
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お盆を実家で過ごした。
家族みんなが寝静まり、私がリビングでひとりテレビを見ていると、おじいちゃんがタバコを吸いに来た。
私は急いで灰皿を隠した。
「あれ、灰皿知らないか」
「ねえ、おじいちゃん、体に悪いからタバコやめてってあれだけおばあちゃんに言われてたのに、まだやめてないの」
「命を削ってでも吸いたいんだ」
呆れた私は隠していた灰皿をテーブルに置いた。
「おお、ありがとう」
「お盆が終わると急に涼しくなるんだね」
「ああ、ご先祖様が名残惜しくてなかなか帰らないから、その間は霊気で涼しくなるんだ」
「その人たちが帰った後にまた暑くなるんだ」
「そうだ」
「初めて知った」
おじいちゃんがタバコの火を消した。
「よし、そろそろ帰るわ」
私は灰皿の上におがらを置いた。
「じゃあまた来年」
「うん。またね」
おがらに火をつけると、おじいちゃんの姿が消え、途端にリビングが蒸し暑くなった。
家族みんなが寝静まり、私がリビングでひとりテレビを見ていると、おじいちゃんがタバコを吸いに来た。
私は急いで灰皿を隠した。
「あれ、灰皿知らないか」
「ねえ、おじいちゃん、体に悪いからタバコやめてってあれだけおばあちゃんに言われてたのに、まだやめてないの」
「命を削ってでも吸いたいんだ」
呆れた私は隠していた灰皿をテーブルに置いた。
「おお、ありがとう」
「お盆が終わると急に涼しくなるんだね」
「ああ、ご先祖様が名残惜しくてなかなか帰らないから、その間は霊気で涼しくなるんだ」
「その人たちが帰った後にまた暑くなるんだ」
「そうだ」
「初めて知った」
おじいちゃんがタバコの火を消した。
「よし、そろそろ帰るわ」
私は灰皿の上におがらを置いた。
「じゃあまた来年」
「うん。またね」
おがらに火をつけると、おじいちゃんの姿が消え、途端にリビングが蒸し暑くなった。
その他
公開:18/08/19 12:10
更新:18/08/19 18:39
更新:18/08/19 18:39
北海道出身です。
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