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「私には犯人はもうわかっています」
探偵の言葉にオフィスにいた全員が息を飲んだ。
「本当ですか!」
凶器をくっつけているホワイトボードも、何を隠し持っているかわからないデスクも、体を固くした。
「彼、カードキーを磁石で殺害した犯人は…あなただ!」
探偵が指差したのは、カードキーを持ち運ぶ際に使われるショルダーバッグだった。
「な、なんで…」
「簡単ですよ。彼は突然殺されたのではなく、じわじわ脳を破壊されていた。つまり少しずつ毒を飲まされていたわけです。ショルダーバッグさん、あなたのマグネットホックにね!」
ショルダーバッグが泣き崩れた。
「ごめんなさい。このままでは私はあなたを殺してしまう。だから別れましょうって言ったのよ。でも彼は脳が壊れる最期の日まで私と一緒がいいって…。ああああ!!」
「悲しい事件でした。私、セコム・アルソックはこのような事が二度と起こらないよう、心から願っています」
探偵の言葉にオフィスにいた全員が息を飲んだ。
「本当ですか!」
凶器をくっつけているホワイトボードも、何を隠し持っているかわからないデスクも、体を固くした。
「彼、カードキーを磁石で殺害した犯人は…あなただ!」
探偵が指差したのは、カードキーを持ち運ぶ際に使われるショルダーバッグだった。
「な、なんで…」
「簡単ですよ。彼は突然殺されたのではなく、じわじわ脳を破壊されていた。つまり少しずつ毒を飲まされていたわけです。ショルダーバッグさん、あなたのマグネットホックにね!」
ショルダーバッグが泣き崩れた。
「ごめんなさい。このままでは私はあなたを殺してしまう。だから別れましょうって言ったのよ。でも彼は脳が壊れる最期の日まで私と一緒がいいって…。ああああ!!」
「悲しい事件でした。私、セコム・アルソックはこのような事が二度と起こらないよう、心から願っています」
ミステリー・推理
公開:18/08/19 21:17
スクー
記憶がないカードキー
月の音色リスナーです。
ようやく300作に到達しました。ここまで続けられたのは、田丸先生と、大原さやかさんと、ここで出会えた皆さんのおかげです。月の文学館は通算24回採用。これからも楽しいお話を作っていきます。皆さんよろしくお願いします。
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