魔女っ子アンちゃん4

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真っ暗闇の中、何かが光った。
斧だ。黒い衣装を纏った何者かが僕に向かって斧を振り下ろそうとしている。逃げねば。
む。なぜ僕は両手両足を鎖で繋がれている? やばい! 躊躇なく斧を振り下ろしてきやがった!
や、殺られる……!

「痛っ!」
「おっはよ♪」
目の前に傘を振り下ろして、ニッと八重歯を覗かせ笑みを浮かべている魔法使いのアンがいた。
「うなされてたけど、良い夢見れたぁ?」
「おまえの仕業かぁ!」
「良い夢を見させる魔法を試してみたの♪」
「無断で魔法をかけるな! てか、傘で頭を殴るな!」
「だって早く魔法の感想が聞きたかったんだもん♪」
なるほど。傘で殴ったのは目覚めさせるため、か。うなっていたのならば良い夢を見ているはずがないだろ。まぁ、いいや。
「あぁ! うなるほど良い夢だったよ!」
「やった♪」
魔法が成功したと喜んでいるアンを見て僕は深い溜め息をついた。
色んな意味で頭が痛い。
ファンタジー
公開:18/08/18 23:05

壬生乃サル

自由きままに、気の向くままに。
サルも木から落ちる・る・る~。

壬生乃サル(MIBU NO SARU)
Twitter(@saru_of_32)

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