あちらのお客様から幽霊

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「あちらのお客様から幽霊になります」
常連のバーで一人飲んでいると、マスターにそう言われてハッとなった。
何で俺の趣味を知っているんだ。

幽霊コレクター。
俺の秘密の趣味だ。
俺の家には幽霊が山ほどいる。
心霊スポットには足繁く通い、出れば万歳、出なけりゃガックシ。見つけた幽霊はお持ち帰りして、楽しんでいる。
その他にも、幽霊をゲットする方法はあるのだが、それはまた別のお話。

その趣味がバレてしまった。
一体どんなヤツなんだ?
マスターに言われた「あちら」の方向を見ると、女がいた。悪くない。いや、良い女だ。生気がある。生きている女だから、当たり前か。俺にとっては幽霊基準だからな。

俺は女の隣へ移動した。
「何で俺の趣味がわかった?」
「この前、見てしまったのよ。それに、あんたイイ男よね。いつもこのバーで見ていたわ」

俺はホテルへ移動した。お持ち帰りだ。
この後殺して、お持ち帰りだ。
青春
公開:18/08/18 17:50
あちらのお客様から幽霊 スクー

undoodnu( カントー地方 )

構成の凝った作品が好きです。
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