あけいろ

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重い扉を開けて、あけいろの空を見上げた。

涙が出るほど美しいとこぼした乳白の息が、辺りを円やかな色にする。

すべてを優しい夢にでも変えるかのように。

夕べの諍いなど無かったことにするかのように。

吾の名を呼ぶ彼の声すら幻へ改めるかのように。

人目を憚らず泣き噦る吾を置いて、暁は去っていく。
ファンタジー
公開:18/08/16 15:22

きざはし

140字小説を書いています。
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